世界中に咲く花の一つひとつに「花言葉」があります。
花言葉を知っていると上品で知的な印象に。
また、想いを託して花束を贈るというロマンチックな告白もできますね。
梅は日本人にとってとても身近な花ですが、その花言葉となると意外に知られていないようです。
今回は梅の花に隠された花言葉の中から、覚えておいて損はない5つをピックアップしたいと思います。
その一:「高潔」
凛とした姿で咲く梅の花にぴったりな「高潔」という花言葉。
気高くけがれのないことを意味し、日本人が尊ぶ精神とも重なります。
例えば災害や事故に遭った時。
どんな苦しい状況にあっても日本人は高潔な心を持つと、世界中の人々に賞賛を受けます。
でもそれは私たちにとっては自然なこと。
ずっと昔から、意識よりもっと深いところ、もしかしたら遺伝子レベルで記憶されているのかもしれません。
梅の花は日本人にとって、人が人として美しく生きる姿を思わせ、古の時代から和歌にも詠まれるなど私たちを魅了し続けています。
その二:「忍耐/不屈の精神」
冬の間じっと耐え忍び、まだ寒さの残る頃に咲く梅の花。
咲いた後も冷風に耐えながら暖かな春をじっと待っている様子はとても健気です。
どんなに寒い冬でも、その先には春が来る。
それはまるで、辛くてもその先には必ず幸せがあると、教えてくれているようですね。
その三: 「忠実」
梅の花言葉の中で、唯一伝説からつけられたものが「忠実」です。
「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ」という和歌をご存知でしょうか?
太宰府へ左遷させられた菅原道真のもとへ、主人を慕う梅の花が都から一夜にして道真の元へ飛んだと言われていて、そこから忠誠心を表す花言葉になりました。
その四:「気品」
白い梅の花の清楚な雰囲気と、ほんのり漂う何ともいえない良い香りが花言葉「気品」の由来です。
派手さはありませんが、白い梅はとても奥ゆかしく上品。
気品すら感じるその姿にぴったりな花言葉です。
その五:「高貴」
身分が高く貴いことや、気品のあるさまを表す「高貴」という花言葉があります。
これは梅の花には昔から四貴四徳がある、つまり四つの高貴さと四つの徳を兼ね備えた花として讃えられてきたことに由来します。
梅の花言葉 まとめ
ここで取り上げた花言葉は、どれも私たちが抱く梅の花のイメージにぴったりですよね。
こんな花言葉があると知ったうえで梅を見ると、桜ばかりではない日本の花の代表格の一つとして、梅をもっともっと愛おしむことができそうです。
塩梅梅福(あんばい うめふく)さんに書いてもらいました。