- 梅は三毒をたつ
- 梅はその日の難逃れ
- 1日1粒の梅干しで医者いらず
などのことわざを聞いたことはありませんか?
そんな梅干しを漬ける時に出てくるのが梅酢なので、梅干しと同様に身体に良い成分がたくさん含まれているんです。
こちらでは梅酢に期待できる効能などを解説していきます。
梅酢ってどんなお酢?
梅を漬けて2~3日すると梅の実から水分がでてきます。これを梅酢といいます。
この梅酢は穀物酢や米酢のように酢酸発酵させた「醸造酢」とは全く別物です。
酢酸は含まれていないのでお酢のようなツンとした臭いなどはありませんが、新生姜につけたり普段酢の物を作る時と同じような使用方法ができます。
殺菌効果がとても高く、調味料をして使用したり、うがいの時に使用すると喉の痛みも和らげてくれます。
白梅酢
梅の実と塩だけで漬けた梅酢を「白梅酢」と言います。
殺菌効果もある上品な梅酢が出来上がります。
赤梅酢
赤紫蘇の葉を使用してつけるときに出てくるものを「赤梅酢」と言います。
赤い鮮やかな色なので料理にもいろいろアレンジして使うことができます。
梅酢の保存方法 ポイント
- 沸騰消毒かアルコール消毒した瓶に入れて保存
- 容器に梅酢を入れたまま天日干しすると、日光の紫外線により殺菌・消毒ができる
- 白干梅など塩分20%で漬けた梅干しからできた梅酢は常温で約1年くらいの保存が可能
痛む可能性があるので冷蔵庫での保存をおすすめします。
梅酢の5つの効果・効能の紹介
①夏バテ・疲労回復に
梅酢は梅干しを作る過程で出来たものです。
梅干と同じように酸味があり、この成分はクエン酸によるものです。
クエン酸には疲労物質である乳酸を分解したり、疲労回復にも役立ちます。
夏バテで食欲がない時なども唾液や胃酸の分泌を活発にしてくれるので、食欲不振も改善してくれます。
②高血圧の予防に
梅酢には血圧の上昇を防いで血液をサラサラにする効果を期待できます。
梅酢は強アルカリ性なので血液が酸性に傾くのを防いで、弱アルカリ性に保つ働きもあります。
③ポリフェノールがいっぱい!美容にも
ワインやココアにも含まれているポリフェノールですが、梅酢にも抗酸化物質である梅酢ポリフェノールも含まれています。
ポリフェノールは抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を分解してくれるので生活習慣病の予防にも取り入れたいですね。
ビタミンEやミネラルの成分も含むので美肌効果・老化防止の予防も期待できます。
④代謝アップ!ダイエットにも
梅酢とカルシウムが結び付くと体内で脂肪が蓄積するのを防ぐ効果を期待できます。
また燃焼を促す働きもあるのでダイエット中の方にはオススメです。
⑤強力な殺菌作用
梅酢には強力な殺菌・抗菌作用があります。
昔からの知恵で殺菌効果を期待してお弁当にも梅干しをよく入れますよね。
梅酢は体内に侵入したウイルスなども分解したり、食当たりの予防にも役立ちます。
梅酢の殺菌効果を利用して火傷の手当てなどにも使用されていたようです。
梅酢のオススメ利用方法7選
①炊き込みご飯やおにぎりの味付けに
ご飯を炊くときに赤梅酢を利用すると綺麗なピンク色の炊き込みご飯になります。
酸味が効いているので疲れた時に食べるとよいですね。
温かい時期は梅酢を入れると菌の繁殖も防いでくれるのでお弁当などにもおすすめです。
②風邪予防に 梅酢でうがいをするのがおすすめ
梅酢には殺菌効果があるので外から帰ってきたときにうがいに利用するのがおすすめです。
梅酢のクエン酸やポリフェノールがウイルスの増殖を防いでくれます。
梅酢と水を5~6対1くらいの割合で薄めてうがいをすると喉の痛みも和らぎます。
口臭を防ぐ効果も期待できます。
③殺菌効果 簡単に作れる梅酢スプレー
簡単に殺菌スプレーを作ることができます。
100均などで売っているスプレーに1/3くらいの梅酢を入れて2倍の水で薄めたら出来上がりです。
喉のイガイガ、口臭予防、まな板の除菌などにも使えます。
④疲労回復・熱中症対策に 炭酸水で割って梅酢ジュースに
炭酸水や冷水で割るだけで簡単にジュースができます。
赤梅酢だと綺麗な赤色のジュースに、白梅酢だと上品なさっぱりとしたジュースができますね。
クエン酸たっぷりのジュースなので運動の合間などに。
⑤料理にも! ドレッシングや万能調味料としても
梅酢には強力な殺菌作用があるのでレバーやお肉、青魚などの臭み抜きにも利用できます。
梅酢は梅干しからできた自然なものなので安心して口に入れることができますね。
また料理の隠し味に使うのもおすすめです。
マヨネーズに混ぜてみたり、お好みのオイルや調味料と合わせて梅干味のドレッシングも簡単に作ることができます。
梅酢を使ったオススメレシピ
①赤梅酢ご飯
・水550㏄
・赤梅酢50㏄
ご飯を炊くときにほんの少しだけ赤梅酢を入れます。
ほんのりピンク色で程よい塩味が効いています。殺菌効果もあるのでお弁当のご飯に使用するのも良いですね。
②ゴーヤの白梅酢漬け
・白梅酢 大さじ1~2杯
・はちみつ 大さじ1
・ゴマ油 お好みで
・キッチンバッグにゴーヤ、白梅酢、はちみつを入れて一晩おいておくだけで完成です。
ゴーヤの苦みも程よく取れて、とても食べやすくなります。
③赤梅酢のマヨネーズディップ
・にんじん
・きゅうり ※野菜はお好みの量で
・マヨネーズ 大さじ3
・梅酢 大さじ1
・マヨネーズ大さじ3.と赤梅酢大さじ1を混ぜてディップとして。ちょっとしょっぱくて紫蘇のいい香りがしてくるので野菜の苦手な方ももしかしたら食べやすくなるかもしれませんね。
まとめ
梅酢は梅干と同じように嬉しい効果がたくさん期待できます。
梅干を作っている方は捨てずに保存しておいてしっかりと梅酢を楽しんでみてくださいね。
梅酢はリーズナブルな価格で売っているので購入もしやすいです。
疲労回復、アンチエイジング、料理など自分にあった使い方を見つけてみましょう。